■第6号 「続・SHDパンチマニア部活動日誌」
 (2003/02/16)


みなさん、こんにちは。
いつも中身のない駄文を好き勝手に垂れ流してお茶を濁している当コーナーではありますが、今回はちょっと真面目な話です。本当です。


みなさんは、「パンチマニア北斗の拳」というゲームをご存知でしょうか。コナミが発売した大型筐体モノで、内容的には「モグラ叩き」にパンチングマシーンっぽい要素を混ぜたようなヤツです。


パンチ力が命、パンチングマシーン。写真のゲームは「はじめの一歩」だ。ちなみに、SHD内のタイトル保持者は部長。  パンチマニアに破壊力はいらない。正確さがすべてだ!でも、グローブはつけようね。


「パンチ力」ではなく「タイミング」と「連打力」を要求するゲーム性は「北斗の拳」という題材とうまくマッチしており、SHDメンバーお気に入りのゲームの一つと言えるでしょう。キレGなどは、勢いあまって攻略本まで作ってしまう始末でした。


SHD内でこれだけやりこまれているパンチマニアではありますが、いまだキレGすら未体験の領域が存在します。それが「通信協力・対戦モード」です。


「通信協力モード」は二人のプレイ専用のストーリーモードで、1Pがケンシロウ、2Pがレイというようにそれぞれが別のキャラを演じ、協力して敵を倒していくというものです。基本的には通常モードと同じく原作に沿った
ストーリー展開なわけですが、上級編は「ケンシロウ&ラオウの黄金コンビで修羅の国に殴りこむ」という凄まじいオリジナルストーリーになっており、非常にそそられるものがあります。


「通信対戦モード」は、その名の通りパンチマニアで対戦プレイをやっちまおうというシロモノです。詳細はまったく不明ですが、ファルコやカイオウ、はてはジャギやハート様までが使用可能らしいです。


専用グラフィックや専用ボイスなどバリバリに用意されており、もはや「単なる二人プレイ」の域をはるかに超えている通信プレイモードではありますが、ただでさえインカムの微妙なパンチマニアをわざわざ2台そろえるゲーセンは当時から皆無に等しい状況でありました。


「攻略本を作るのならば…やはり通信モードも攻略しなければなるまい!」と鼻息荒くあちこちのゲーセンを探し回るも、ことごとくが無駄足に終わり涙をのんで不完全なまま攻略本を発行したのが2001年の夏のことでした。


―――あれから3年…じゃなくて1年半、2003年の今になって、ついにパンチマニアの通信台を発見した、という情報が舞い込んできました。しかも、新・部長宅から車で20分程度という近場で!


情報の真偽を確認するため、我々はさっそく現地へと直行しました。なんか、結構有名なところらしいです。


そこはゲーセンというより巨大なアミューズメント施設といった感じで、ダービーオーナーズクラブやWCCFも余裕で完備、8人がけの麻雀格闘倶楽部が2セットも置いてあるゴージャスっぷりでした。


プライズマシンが充実。ゴーカートまであった。

屋外にはなぜかヘリポートが。スペースをムダに使うのが好きらしい。


「これは…期待できる!」
立ち並ぶプライズマシンの間をかいくぐり、さらなる奥地へと歩を進める我々の前に、ついに長年探し求めて止まなかった光景がその威容をあらわしたのです!


さあ、それではご覧頂きましょう!
本邦初公開(断言)!パンチマニア北斗の拳2・通信筐体の勇姿です!





…僕たちは、待っていたんだ。(ガンフロンティア)


しばしの沈黙。


思えば、長い道のりでした。
わざわざ宇都宮から新宿のチルコポルト本店まで探しに行ったりもしました。通信モードなんて、ただの都市伝説なんじゃないかと疑ったことさえありました。


積年の苦労が、ようやく報われる時がきたのです。


あふれ出る涙と鼻水をぬぐいつつ、さっそく試しプレイです。1プレイ200円で二人プレイ1回400円のブルジョワ設定でしたが、この際そんなことは問題ではありません。


まずは「協力プレイ」モードをやってみることにしました。
専用のデモシーンに感動しつつ、VS牙一族戦スタート!さすがに初級編だけあり、簡単なパターンです。これなら初見でもクリアできそうだネ!という楽勝ムードも束の間。……1P側の部長が、なにやら違和感を訴えはじめました。


パンチパッドが、故障してました。


牙大王のアップのまま、固まるパンチマニア。6つのパッドが全て光りっぱなしという、普通ありえない状態になっている。


パッドが起き上がりはするもののランプが点灯しないという、よく見かけるやつです。なんでよりにもよって…。しかし、災厄はそれだけではありませんでした。


BAD判定を連発しつつもなんとか奥義発動までこぎつけた、その刹那!


なにやら異音。


…………………。


ゲームが、フリーズしました。


あまりに見事な壊れっぷりに憤慨を通り越して呆れつつも、とりあえずスタッフを呼びました。


なんか店員さんもゲームのことをよくわかってないみたいで、復旧までやたら待たされました。パッドの故障はすぐに修理、というわけにはいかないでしょう。クレジットは返してもらったものの、パッドが壊れてるんじゃまともにプレイなんかできません。結局その日は尻尾を巻いて退散するしかありませんでした。


その後何回か足を運びましたが、故障を指摘し修理をお願いしたにも関わらず、壊れたまま稼動させ続けていました。


そう簡単には直せないというのはわかりますが、故障に気付いていながらなんの措置もとらないというのはいかがなものでしょうか?普通、電源を落として「故障中」とか張り紙でもしとくのがスジではないでしょうか。


それと、ここまで派手に壊れるほど筐体を酷使してきた客側にも少なからず問題があるのではないかと思います。


パンチマニアの筐体は、そうとう過酷な耐久テストを経て設計されたと聞いています。多少強く叩いたからといって、普通にプレイしている分にはそうそう故障などしないはずなのです。変な角度で叩いたり、パンチグローブをはめずにプレイしたり、パッドを手で引き起こして警告音を鳴らしまくったりと、筐体をいじめて遊んでいる人をよく見かけます。


メンテがしっかりしていてこそ、ゲームは面白さを100%発揮できるものです。ゲーム好きたるもの、筐体をいたわる心を忘れぬよう心がけたいものですネ。




■本日のまとめ

1:ゲーセンは、メンテくらいしっかりしよう。
  あと、脱衣麻雀のランクを最高にしとくのはやめよう。

2:ゲームは、ルールを守って楽しくプレイしよう。

3:そんな訳で、「ウチの近くのゲーセンで通信台みかけたヨ。」
  って人がもしいたら、ぜひ教えていただきたいッ!


4:つーか、全て3:が言いたい為の前フリだったってことは
  君と僕だけの秘密だ。




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