・メタルフィギュア製作編
基本は割とガレキと一緒です。
1:表面を歯ブラシなどで磨きます。
一部HOWTOなどでは、「真鍮ブラシを使え」などと書いてありますが、金属に金属ですから大変危険です。
市販の歯ブラシなどで充分です。 少し粉が吹いた感じの表面などツルっと仕上がります。
2:バリやパーティングラインを落とします。
デザインナイフなどを使ってバリやパーティングラインを落としていきます。 素材に用いられるホワイトメタルは
大変柔らかい金属ですので、割とイケます。 あ、忘れてましたがランナーがそのまま残っている事も多いので、
ソチラははニッパーなどで切り離しておきます。(プラニッパーでも大丈夫です。
パーティングラインは「恐ろしいほど細い」ので、余り目立たない所なら軽くヤスリを当てた程度でいいと思います。
あとは塗装でごまかしましょう(笑
3:軸うち、仮組み
現在の物はデザイン性が重視され、大型の物は言うに及ばず、25〜40ミリの物でも結構パーツ分割がされて
いたりします。 特に荷重が掛かる箇所などは入念に固定します。 モノが金属なので、全箇所やっておいた方が
無難です。
4:プライマーを掛けて下処理完了です。
金属用の「メタルプライマー」を掛けて塗装が「乗る」様にします。
ガレキと違う箇所はココくらいでしょうか。(MFも個人でやれば立派に「ガレキ」なんですが(^.^;
5:塗れ。
色々なイミで人間の限界に挑戦していきます(笑
十数年ぶりにこの独特の匂いを嗅ぎました。
いやはや懐かしい。 復活記念第一号に選んだのは
現行のフィギュアです。
さて、コチラでも早速フィギュアを下処理していきました。
現在はプライマーの上にガッシュのニュートラルグレイを塗ってあります。 これは本塗りする前の
下塗りです。 発色と定着を助けます。
ホワイトよりも隠ぺい力が強く、乗りが良いのでコチラの薄いグレーがオススメです。(この上からの
白は綺麗に乗ります。)
今回「栄えあるワタクシ復活第一弾」に選んだフィギュアは、仏ラッカム社のウルフェン君です。
大きさが適度に大きく、ディテールも詰まっていないデザインですので向きだろうと判断しました。
勿論、フィギュア自体気に入っているのは言うまでもありません。
塗装自体はアクリルガッシュの筆塗りで行っていきます。
で、この状態を頑張ってオフィシャル見本の様にしたいワケなのですが・・・・、
本来の25ミリ(台座の一辺)に較べれば、かなりの大きさです。
因みに無難とか書いておきながら、腰以外は軸打ちしてません(笑
果たしてどうなる!? 以下、次号!!
早くも次号(笑
上半身の一部(手前、ベルトで区切られたビーチクのあるエリア
と、顔のコッチ半分(笑)を塗ってみました。 オフィシャルペインター
の見本を見ると、単純にグラデで美しいというよりは、様々な色を
混ぜて最終的に統合して見せる不透明水彩の画法に近いと判断
したので、今回、ドライブラシは一切使っていません。
肌はライトグレイを基調とし、ラベンダーやらオリーブグリーンやら
アプリコットなどを混色しつつ多少薄めた物を広めに塗り付けて、
最終的にホワイトでグラデを調整しています。
ハグキや歯や耳内側などはまだ基本色を乗せただけなので
単純な色見ですが、割と四苦八苦しつつ重ねていった所は思ったより
上手くいった感じでした。 これは造型そのものが優れているので、
何とか見えている箇所も多いのだと思います。
後はやはり全体的に色を乗せてみてですね。
これから目の仕上げも入れていこうかと・・・・。
この大きさで仕上げが出来ないと他は絶望的な世界なんですよ(T▽T
肌も結構塗り上がってきたので、「一番心臓に悪い作業」を
行っていきます。
墨入れ
・・・です。
墨入れは、「フィギュアのディテールの輪郭を浮き立たせる」
という効果や、「パーツの色の塗り分けをより綺麗に見せる」など
非常に重要な意味を持ちます。 墨入れがガタガタだとフィギュア
が台無しです。 逆にいえばココが綺麗に決まると、フィギュアの
見栄えがぐんと良くなるのです。
最近「黒目の輪郭を際立たせて眼を綺麗に見せるコンタクト
レンズ」なるものが売られていますが同じ理屈ですね。
墨入れの作業は、全神経を集中して行います。 名前の通り黒を用いる事が多いので、肌に
チョットでも流れ込んだら今までの苦労が水の泡です。 ベルトの縁取りとして墨入れを行っていき
ました。 バッテン右上のベルトが仕上げまで行ったもの、他は墨入れのみで止まっています。
あとビーチクも仕上げました(笑
ところでワタシは画像の筆で全て塗っています。
もっと細い筆も売られているのですが、あまり穂先が細かいと逆につかいづらいので。
溶いた絵の具を穂先に含ませ、余分な絵の具を落とせば穂先はかなり細く整うので、小さな所も
結構いけます。 筆自体は模型用のモノではなく、「習字用の和筆」です。 滑らかな毛質が特徴で、複雑な面に馴染み
やすく、少量の絵の具でも含みと離れが良いのが最大の利点です。 ただ、筆圧に非常に敏感な筆な
ので、塗面へのタッチは少なからず馴れが必要です。
何とかかんとか上半身胴体部前面がほぼ終わりました。
リストバンドとアームバンドは、下半身を終わらせて両者を
合体させた後で塗っていきます。
金属の輪ッかはガッシュのシルバーで下地を作ってから
カラーインクで塗りました。
上半身が一旦落ち着いたので、下半身にも掛かって
いきます。 コチラは大体基礎を塗り終わった段階です。
上半身に比べて多少〜は気持ち的にもラクなんですが、
コチラはコチラで「股の入り組んだ部分」など筆の穂先を
リリースし難い独特の難関があります。
股の部分は成型の都合上、「何だかよく解からなくなってる」
部分も多いので、そうした所は大体濃い色でごまかしちゃう
のが定番です。
上半身に比べかなり肌が白いですが、これは光の具合
なので。 ちゃんと上下とも色彩は合わせてあります。
下半身も大体塗り終わったので、上半身と下半身を
接着していきます。
接着を行う際も、塗りの順番などを熟慮し、接着後に
塗るのがツラくなる所は接着前に全て仕上げておきます。
画像では、上半身を塗装する際に持っていた部分は
まだ塗っていません。
接着には金属もガッチリ固定するエポキシ接着剤を
使いました。 はみ出さないように塗布する量を多くも
少なくもない様に調節します。
パーツ接合中は接着剤が固まるまでいい位置に固定
するのもままなりませんので、チョットの間放置し、
接着剤が硬化してきたらジャストな位置に微調節します。
エポ接着剤が乾いたら、頭部を接着する前に縫っておく
べき所を塗り込んでいきます。
エポ接着のコツ:接着面双方に、はみ出さないくらいの接着剤を
塗布し、チョットの間放置します。硬化が始まったら
両者をおもむろに合体。 時間調節もありますが、
場所によってはクランプが必要ないです。
顔も接着していきました・・・・が、後頭部の接合部分に
一目でそれとわかるパーツの段差と隙間が生じたので、
パーツ分割箇所が目立たなくなるように一部タテガミを
追加工作していきます。
画像は作業中のものです。
流れが不自然にならない様に気を遣いながら基礎部分
を盛り付けていきました。 あと1手か2手ほど入れていき
たいトコロです。
素材はまたしてもファンド(笑
武器を握った左手にも掛かっていきます。
緑青を吹いた金属の表現に挑戦したかったので、
手は後回しで武器から塗っていきました・・・・、
が、やはり金属の表現は難しいですね〜。
メタル系の色を使うと安っぽくなるし、かといって
灰色などを基調にすると何かうそ臭いしで。
銀だの灰色だのを何度も塗り重ねました。
ブレードの方は粗方終わっていますが、ハンドル
は現在も試行錯誤中です。
肝心の緑青は御覧の感じに。
見本だともっとスッキリしていて且つ説得力が
ハンパではないのですが・・・どういう塗り方
してるのか見当がつきません。
全体的にそうなんですが、スッキリと色が乗ってい
るのに深みがあるんですよ。 いやはや凄い技術です。
明るめの緑を入れて微調整しました。
「ちょっとだけ」近付いた気がします。
←コチラは同社カタログより見本のクローズアップです。
金属の古び塗装が素晴らしいの一言です。 AFVの世界
などでも、車輌に見られる汚しのテクニックだと思います。
比較的、資料として塗り方の分析をしやすい一枚です。
モチロン分析と実践は全くハナシが別です(T▽T)
右腕も粗方塗り終わったので本体に接着。
いったん完成〜!!! ああ、疲れた(笑
一応全体的に見渡してみて、場所によっては塗りを
追加しています。 接着の際に触っていた所など、塗料が
体温と湿気で溶けて流れたところや、はがれてしまった箇所
などを修正していきました。
色味的には・・・・ちょっと全体的に肌が白すぎたようです。
あとコレは反省点だったんですが・・・
「やはり分割面は全て軸打ちしないとダメ」
・・・ですね。 接着にエラい難儀して、結局は多めに使用せざ
るを得なかったため、はみ出した接着剤を上から塗り足しで
ごまかすハメになってしまいました、反省。
あとはやはり下処理でしょうか。
パテなども使って次はもっと丁寧にやろう。
しかし・・・・コレはコレで取っておくとしても・・・・
三体組みのボックスから選んでしまったので、リベンジするに
しても買うとなるとエラい高いモノになってしまいます・・・。
まぬけ!!
今回使用したガッシュとカラーインク全色。
モチロン殆ど使っていない色も含まれていますが、いやはや
何だかんだで随分使っていましたね〜。
まだ手直ししたい箇所はそこそこあるんですが、疲れたので(笑)一旦これまでに。 お粗末!
ガッシの特徴:アクリル不透明水彩用絵の具です。 溶剤は水でオッケです。
ただ、乾燥後の「耐水性」はあまり過信されないほうが無難です。(アクリル絵の具を上から重ねれば
下の乾燥済み塗膜が溶け出す場合もあるのです。サイアクなのは筆筋そのままのワダチ。 通称を
「掘る」」といいます。 「ヤベ! 掘っちまった!」みたいな(笑)
ガッシュはパステルなどの「白が含まれた色」の隠蔽力が非常に高く、下地塗りから威力を発揮します。
また、発色の鮮やかさも、有名なモデルカラーに負けていませんので、使い勝手も非常に良いのですが、
元々水彩画用紙などに染み込ませて定着させていく水性絵の具なので、塗膜が脆いです。 プライマー
の上に一回下塗りした程度ならツメで引っかけば剥がれてしまいます。 これは、適度に塗り重ねていく
事と、完成してからのトップコートである程度強さを得る事が出来ます。
ネックといえばソレぐらいで、後は入手の容易さ、種類の豊富さなど、割といい事尽くめだったりします。
金属色を除いて、後は全て完全なフラットで仕上がります。
リキテックスがメーカーでは有名ですが、僕のはターナーです。(パステル色が多いのが魅力です。
カラーインクの特徴:完全な透明水彩なので、サスガにコレ単体ではMFの塗装には使えません(^.^;
非常に美しく、深みを持った絵の具ですので、主にガッシュに混色したり、ガッシュの上から薄く溶いた
もの(場合によっては原液)を塗るなどの方法がメインになります。 一度使うとハマると思いますよ♪
乾燥後は、原液でセミグロス、ガッシュに混ぜればガッシュに負けてフラットです。
あ、最大のご注意なのですが、カラーインクには乾燥後の耐水性とかは、「全くありません」
何せ数ヶ月前に使った絵皿にこびり付いたヤツが、ちょっと水を含ませれば、それはそれは美しく
蘇るくらいですから(笑) トップコートを吹く場合は、粘着性の高い缶スプレーを使っていました。
なるべくスグ乾く様、少なめに掛けていくのが無難です。 それ以上薄めたヤツは絵の具が溶け出す
危険性「特大」です。
双方共塗膜の強度がネックなので、使用する場合は多少馴れが必要ですが、上手く使いこなせれば
かなり強力な画材です。
<下塗りをする際は・・・>
下塗りは一気に終えてさっさと本塗りに掛かりたい所ですが
ソコをグっと堪えて、大きい筆で一気に塗らず、本塗り用の
小筆を用います。そうした事で実際に本塗りをする際の筆の
リリース感を学習しておくのです。
これは結構効果的で、、「こんな細かいの塗れるのかな〜?」
と思っていても、この下塗りを終えている頃には、フィギュアの
サイズに目が慣れています。 また、細かい筆で丹念に塗る
事で、塗膜を最大限薄くする事、また、窪みに溜まり易い絵の
具の「有難くないパテ効果」も最小限に抑えられます。
ラッカムカタログ(2004年度版)では、この下塗りの薄いグレー
の上に、更にホワイトをドライブラシして下塗りとしている様です。
(↑は、解説文を読まずに写真だけで判断(笑
因みに「2005年度版カタログ」にはペイントガイドは入って
おりませんでした。